【院長解説】「歯を守る」ことは「脳を守る」こと!認知症対策は「お口の健康」から

こんにちは。太山寺歯科医院 院長の山田昌樹です。
食欲の秋、いかがお過ごしでしょうか。
今年は特にサンマが大漁のようです。

 

青魚に豊富に含まれるDHA(ドコサヘキサエン酸)は、
認知機能の維持に役立つ可能性が指摘されており、
積極的に食事に取り入れたい栄養素の一つですね。

 

ところで、認知症の予防や対策として、
食生活や運動などの生活習慣が注目されますが、
実は「お口の健康」も非常に深く関わっていることが、
近年の研究で明らかになってきています。

 

 

 

 

1. 噛む力と脳の働き:「歯の本数」がカギ

 

年齢を重ねるにつれて、残念ながら歯を失う方は増えてしまいます。
歯の本数が減ると、当然ながら″噛む力(咀嚼力)”が弱くなります。

 

この咀嚼力の低下は、食事の満足度や全身の健康だけでなく、
認知症の発症リスクにも影響することが
多くの研究で示されているのです。

 

ある研究データでは、65歳以上の方で、残っている歯がほとんどなく、
入れ歯も使っていない方は、20本以上の歯がある方に比べて、
認知症になるリスクが約1.9倍も高かったという報告があります。

 

 

 

私たちが「噛む」という行為は、
単に食べ物を細かくするだけではありません。
顎の筋肉をダイナミックに動かし、
その刺激がダイレクトに脳へ伝達されます。
これにより、脳の血流が良くなり、
活性化されると考えられています。

 

歯が減ってしっかり噛めなくなると、
この脳への血流や刺激が減少し、
脳の働きが弱まってしまうと考えられているわけです。

 

 

 

 

2. 歯周病が引き起こす「脳内の変化」

 

近年、歯の本数だけでなく、
歯周病」の有無も認知症、特にアルツハイマー型認知症
深い関連があることがわかってきました。

 

別の研究では、歯周病を患っている方は、そうでない方と比較して、
アルツハイマー型認知症のリスクが約1.7倍も高いことが示されています。

 

アルツハイマー型認知症は、
脳内に”アミロイドベータ”という
異常なたんぱく質(老廃物のようなもの)が蓄積することで、
記憶力や判断力が徐々に低下していく病気です。

 

*最新の考え方では(ちょっと難しくなりますが)アミロイドベータ単体ではなく、
タウタンパク質神経炎症遺伝的要因血管の健康など、
複数の要因が複雑に絡み合う多因子性の疾患と捉える方向にシフトしています。

 

怖いのは、歯周病菌が体内に侵入し、
その影響でこのアミロイドベータの生成が促進され、
結果として認知症のリスクを高めてしまう可能性があるということです。

 

 

 

 

 

3. 健康な歯が「特典」になる時代

 

こうした歯科医療分野での研究結果は、
社会全体でも認識され始めています。

 

最近では、一部の生命保険会社が、
70歳以上で「歯が20本以上残っている」ことを条件に保険料を割り引く
といった、認知症保険の商品を発売する例も出てきました。

 

これは、お口の健康が、将来の健康リスクを測る重要な指標として、
社会的に認められてきている証拠と言えるでしょう。

 

 

 

 

4. 「人生100年時代」を元気に過ごすために

 

「いつまでも自分らしく、心身ともに健やかに過ごしたい」というのは、
誰もが抱く共通の願いです。
そして、その願いを実現するためには、お口の健康維持が不可欠です。

 

歯や歯ぐきの健康を守ることは、認知症の予防だけでなく、
糖尿病心臓疾患脳卒中などの全身の病気の予防にも
役立つことがわかっています

 

日々の丁寧な歯磨き(セルフケア)に加え、
私たち歯科医院で定期的にプロのケアを受け、
お口の中を常に良い状態に保つことは、
健康寿命を延ばすための確実な一歩となります。

 

 

 

 

未来のあなた自身のために、そして大切なご家族のためにも、
今日からできることを一緒に始めていきませんか。
当院では、皆さまの健康な毎日をサポートいたします。

ここまで読んで気になるという方は是非お近くの歯医者さんにご相談ください。

 

 

太山寺歯科医院
〒799-2662 愛媛県松山市太山寺町1155-1
TEL:089-978-5454
URL:https://taisanji-shika.com/
Googleマップ:https://g.page/taisanji-shika?gm