春の訪れとお遍路さん
春になりお遍路さんを見かけることが多くなりました。
お遍路さんとは弘法大師(空海)ゆかりの四国八十八ヶ所の霊場
を巡る人のことを指します。
当院はその名前をいただいた「太山寺」の近くにあります。
太山寺は52番の札所ですが、
さらに2kmほど離れたところに53番札所の円明寺、
また実家は51番札所の石手寺に近く
何か弘法大師様との縁を感じるところであります。
当院では開業以来数年に1回くらい飛び込みで
お遍路さんが来院されることがあります。
いつも道中の安全をお祈りしながら応急処置をし
歯ブラシをお渡ししたりと「おもてなし」を
心がけるようにしています。
少し前に東南アジアから僧侶の方が修行中とのことで
お遍路途中に来院されたことがありました。
日本語も定かでなくなりつつある自分には
言葉の壁を痛感することになりましたが
何とか終えることができました。
診察代はいただかなかったのですが、
その後南予のほうにいらっしゃる日本の友人の方から
「事情を聞いて感動しました」と連絡とお礼をいただいて
びっくりしたこともありました。
びっくりといえば大学の同級生や恩師の先生が
お遍路途中に訪ねてきたこともありますし、
ある時は夏の朝に病院の駐輪スペースのカーポート下に
寝袋で若いお遍路さんが休んでいたこともあります。
そういえば最近俳優の松山ケンイチさんが
3月29日から四国でお遍路をしているとのこと。
その様子を公式Xに投稿しておられます。
もしかするとあなたの町の近くで
松山ケンイチさんを見かけることがあるかもしれませんね。
人間には88の煩悩があると言われていますが、
四国霊場を八十八ヶ所巡ることによって煩悩が消え、
願いがかなうといわれています。
結願を達成した同級生もいますが、
自分もいつかゆっくりと札所を訪れてみたいなと思っています。