10代に異変!お顔の歪みは口の中に原因が⁉
こんにちは。松山市の太山寺歯科医院 院長の山田昌樹です。
突然ですが2月28日は何の日かご存知でしょうか。
答えは「ビスケットの日」です。
これは日本でビスケットが作られたことがわかる
最古の記録が1855年!の2月28日の書簡で
あることに由来しています。
元々は古代のヨーロッパで航海に備えた保存食が
その起源とされます。
ところで皆さんはビスケットをよく食べていますか?
少し硬めのものですが苦手な方は
いらっしゃいますでしょうか。
最近、若い世代では硬い食べものよりも
やわらかい食べものを好む傾向があります。
近年ではそれが身体の発達に
深く関わる問題として注目されています。
◆高齢者よりも深刻!10代の「食べる力」
皆さんは「おかあさんはやすめ、ははきとく」
という言葉を聞いたことはあるでしょうか。
『オムライス・カレーライス・アイスクリーム・
サンドウィッチ・焼きそば・スパゲティ・目玉焼き・
ハンバーグ・ハムエッグ・餃子・トースト・
クリームシチュー』の頭文字を略したもので、
全て軟かい料理です。
比較的、簡単に作れるため「お母さんが休める料理」
というわけですがその悪影響が考えられるのです。
今若い世代を中心に「硬い食べもの離れ」が進んでいます。
このことは10代の子どものお口の機能の発達に
深刻な影響が及んでいることを
暗示しているとされます。
データを上げますと日本歯科医師会の調査において、
10代においては2人に1人が
食事中あごの疲れを感じています。
その割合はなんと70代の2.7倍にも及びます。
他にも、「滑舌が悪い」とか「食べこぼしが多い」
といった症状も数多く報告されており、
10代を中心に「食べる力」の低下が
大きな問題となっています。
これらの症状は「口腔機能発達不全症」という病名で
近年歯科医療の現場でも重要視されるようになりました。
◆顔つきや発音にも影響?
「口腔機能発達不全症」とは
「口腔機能発達不全症」は、
2018年より新しく保険での適用となった病名です。
18歳未満の子どもに見られる
お口の機能の発達の遅れを示します。
「食べる」「話す」「呼吸する」
といった日常の動作ですが
実は噛む筋肉やあごの骨の発達にも
深く関わっています。
これらの機能が十分に発達しないままで
放置されるとどうなるか想像がつきますでしょうか。
筋肉やあごの正常な発育が妨げられますので
次のような問題を招く可能性があります。
・スペースが不足し歯並びやかみ合わせが悪くなる
・バランスの乱れから顔の形にゆがみが生じる
・発音が不明瞭(滑舌が悪くなる)
・鼻腔や気道が狭くなり、呼吸がしづらくなる
・睡眠時無呼吸症候群や脳の発達への影響が出る
・噛む力の低下により、成長期に必要な栄養が不足する
など
近年増える切れる子どもや発達障害などとの
関連を疑う研究者もいます。
◆早期の対応が重要!今すぐチェック!
口腔機能発達不全症は、
早い段階で気づき適切なケアを行うことにより、
多くの場合において改善が期待できます。
その一方で、「食べこぼし」や
「ゆっくり食べる習慣」などは
日常の子育てにおいては比較的よく見られる光景です。
ですからそのまま見過ごされてしまうことも
少なくありません。
口腔機能発達不全症は、
保険において「食べる」「話す」「その他(体格など)」の
各項目のチェックリストにより診断されます。
以下に基準の一部を記載しますので、これらをはじめ、
お口の機能に不安がある場合は、
お早めに当院までご相談ください。
□咀しゃく時間が長すぎる(または短すぎる)
□食事の量や回数が多すぎる
(または少なすぎる、ムラがある)
□「カ・サ・タ・ナ・ラ」行がうまく発音できない
□いつも口を開けて息をしている
□睡眠時のいびきがある
ご不明な点などありましたら、
お気軽にお問い合わせいただければと思います。
お子さまの未来のために出来ることを今から考えていきませんか。
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