節分 皆さんは、豆まきをされましたか?
今日2月3日は節分です。
「皆さんは、豆まきをされましたか?」
「鬼は外、福は内」
子供の頃、そして親になってからは鬼役として
この掛け声で豆まきをしたものです。
節分の日は、
年齢の数だけ豆を食べて
厄除けを行うと言いますよね。
今日は節分について、
また節分には欠かせない「豆」の話を
歯科医師の立場で話してみたいと思います。
●節分の豆まきは室町時代から?
節分の豆まきは、古代中国から伝わった
「追儺(ついな・おにやらい)」という行事が元とされ、
室町時代から行われていたとされています。
飛鳥時代に日本に伝わり、
宮中行事として行われるようになりました。
豆まきがいつ頃始まったのかははっきりしていませんが
江戸時代には節分の豆まきが完全に定着したといわれています。
節分とは文字通り節(季節)の分かれ目で、
季節の変わり目に起こりがちな病気や災害を鬼に見立て、
それを追う儀式です。
豆は米と同じエネルギー源であり霊力を持つとされています。
病や災いを祓い、その豆を食べることで力をいただけると考えられています。
「季節の変わり目は邪気が入りやすい」と
考えられていたこと。
また2月上旬はまだ寒く、体調を崩しやすいこと。
これらから邪気を祓い清め、
一年間の無病息災を祈る行事として
行われてきました。
古くは「続日本書紀」の中に、
疫鬼払いとしての記述が見られるそうです。
節分はそんなに古くからある行事なんですね。
そんな節分ですが
毎年2月3日だと思っていますが
実は日にちは決まっていません!
えっと思われた方もいらっしゃるかと思います。
近いところで2021年の節分は2月2日。
これは実に124年ぶり!だったそうです。
来年2025年も2月2日だそうです。
●なぜ豆を使うのでしょう。
ところで、節分は
なぜ豆をまくのでしょうか?
これには諸説あるようです。
豆=魔目(鬼の目)を
滅ぼすということに由来する。
鬼の目を射る=炒る
という語呂合わせからきているなど。
基本的には
炒り豆を使用しますよね。
そうあのちょっと固く香ばしいやつです。
それは、後から
芽が出てこないようにするためです。
もし芽が出てしまったら
「凶事が起きる」と
昔の人は恐れたようです。
●豆を食べる効果は?
大豆を食べることの効果は
いったいどのようなものでしょうか。
いきなりですが、
健康的な歯やお口を保つためには
どうすればいいのでしょうか。
歯科医院でのクリーニングや
メンテナンス(定期健診)でしょう
というあなたは優秀です。
さらに大切なのは栄養、
適切に摂取することが大切です。
大豆は歯にいいと言われ
栄養効果が高い食材として注目されています。
歯を構成する成分である栄養素6つのうち
カルシウム、タンパク質、マグネシウム
を含んでいます。
歯だけでなく体の成長に必要な栄養素も
たくさん含まれています。
特にお子さまには健康なお口を作ったり
体の発育を手伝ったりしてくれるでしょう。
またよく噛むことで顎が鍛えられ、
血流もよくなり
骨を介して脳にもよい刺激が伝わります。
さらに唾液の分泌もよくなり
お口の中を洗い流してくれますので
細菌の増殖を抑え、酸を中和して
歯周病の悪化を防ぐ、虫歯を減らす、
口臭を抑えるなど様々な効果も期待できます。
大豆は味噌、醤油、納豆、豆腐など
いろいろな食材で使われていますよね。
食事にも取り入れやすいと思います。
ただし何事もバランスが大切です。
「普段食べているものが私たちの体を作っている」
このことを忘れずに質の良いものを!
現代では難しいところですが、
インスタント食品やジャンクフードはほどほどに
したいところです。
子供のころ親に言われていた
「好き嫌いなく」「よく噛んで」食べなさいとは
正に親の愛情だったんだなあと
しみじみ思うこの頃です。