無症状でも油断禁物!? レントゲンで発見される隠れた病気

こんにちは。松山市の太山寺歯科医院院長の山田昌樹です。

皆さんは2月16日は何の日かご存知でしょうか。

答えは「天気図記念日」
1883年（明治16年）に
日本ではじめて天気図が作成された日
だそうです。

天気図は天気や気圧、風速などを地図上に描いたもので、
これによって初めて天候の流れを可視化できるように
なったといわれています。

ちなみに歯科診療における
「可視化（見える化）」の一例として
「レントゲン検査」が挙げられます。

歯科の病気の中には歯の痛みや歯ぐきの腫れといった
自覚症状がほとんどないので気付かず
レントゲン検査をして偶然発見される病気というものが
いくつか存在しています。

今回は、そのような病気の中から
代表的なものを3つ選んでご紹介していきたいと思います。

◆レントゲンで見つかる病気や症状　その1
　『歯根吸収』

歯根吸収は
歯根（歯の根っこ）が少しずつ
溶けて短くなっている現象です。
主に外傷による歯のケガや歯科矯正治療が原因となります。

しかも、歯根は一度溶けてしまえば元に戻りません。
短くなりすぎると支えが足りなくなるので
歯がグラグラしたり、
抜け落ちたりすることがあります。

初期の段階では症状がありませんので、
レントゲンを撮らない限り
まず発見には至りません。

◆レントゲンで見つかる病気や症状　その2
　『顎骨嚢胞』（がっこつのうほう）

「嚢」は「ふくろ」を意味する漢字、
「胞」は膜に包まれた生体の組織を表します。

つまり嚢胞（のうほう）とは
体の中に作られる袋状の病変であり、

なかでも「あごの骨」の中にできたものが
顎骨嚢胞（がっこつのうほう）です。

この顎骨嚢胞ですが、
最初のうちは
痛みや腫れといった自覚症状がないため、
自分では気が付かないまま放置されてしまうことも
決して珍しくありません。

この放置された嚢胞はゆっくりではありますが
次第に大きくなりますので
長期間では歯の位置がズレたり、
極端な場合は顔の形が変わったりする原因にもなります。
こわいですよね。

レントゲン撮影では、このような
自覚症状の乏しいお口の異常にも、
いち早く気づくことができます。

◆レントゲンで見つかる病気や症状　その3
　歯の位置や生え方などの異常

最近はお子さまの歯並びを気にされて
相談に来られる親御さんも多くなりました。
本来あるべき位置や向きに歯が生えていない、あるいは
「歯の数が足りない」「多い」といった異常も、
レントゲンを撮ることで偶然発見されることがあります。

なかでも代表的といえるのが、
横向きや斜めに生えている「親知らず」です。

このような親知らずを放置していると、
むし歯になるだけでなく、
歯周病が進行し歯ぐきの腫れや痛みを
繰り返すことも少なくないのです。

さらに「歯の数の異常」なども
レントゲンを撮らないことには
なかなか気づくことができないでしょう。

これも放置することで、
大人になった時に永久歯が生えてこなかったり、
「歯並び」や「かみ合わせ」が
悪くなる可能性があります。

◆レントゲン検査で
　むし歯・歯周病以外の病気もチェック！

ここまで述べてきたように
歯科のレントゲン検査にはむし歯や歯周病の有無、
進行状況を知るだけではなく、
自分では気づけない
自覚症状のないお口の異常を
早期に発見できる
メリットがあります。

病気に早く気づくことができれば
将来的なリスクに対応することができます。
さらに病状が悪化する前に
適切な治療を受けることが可能です。

このようにレントゲンは
お口の状態を正確に調べる手段としては
非常に効果的といえるでしょう。

また、患者の皆さまも視覚的に確認することで
ご自身の状態を
より深く理解することができます。

被ばくを気にされる方もいらっしゃいますが
近年はレントゲン器機のデジタル化により
レントゲンの線量も従来に比べて非常に少なくなりました。

防護エプロンを使えば
さらに被ばくを抑えることができます。
エプロンも昔のずっしり重たい鉛入りと比べて
かなり軽くなっています。

医院側でもかなり注意して対応していますので
現在はどこで受けられても安心かと思います。

当院では皆さまに安心して治療を受けていただけるよう
スタッフ一同取り組んでいます。
ご不安なことがあれば
いつでも気兼ねなくお声がけくださいね。

太山寺歯科医院
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