11月8日は『いい歯の日』です。
『お口の健康は体の健康』松山市太山寺町の太山寺歯科医院、院長の山田昌樹です。
11月8日は、「いい歯」、「118」の語呂合わせで「いい歯の日」です。
この「いい歯の日」は日本歯科医師会が、「8020運動」の一環として、
平成5年に設定しました。
「8020運動」(はちまるにいまる)とは生涯、自分の歯で食べる楽しみを味わえる
ことを目指して80歳になっても自分の歯を20本以上保とうという運動です。
平成元年(1989年)に厚生省(当時)と日本歯科医師会が提唱したもので
もう30年以上続いています。
疫学調査などを元にしていますが、科学的にもだいたい20本以上の歯が残っていれば、
硬い食品でもほぼ満足に噛めることが明らかになっています。
運動開始当初は8%程度の達成率でしたが最新の全国調査(平成28年)では50%を超える
ところまできています。
とはいえ超高齢社会の日本、増える高齢者のお口の中はまだまだ問題を抱えた方が多いのが
実情です。
例えば歯周病でグラグラの歯が20本有っても問題なしとは決して言えないでしょう。
歯周病は全身へのさまざまな悪影響があることも証明されてきています。
逆に抜いて義歯を入れるなどしたほうが健康的なお口になるのではないでしょうか。
義歯と聞くとあまりよいイメージがない方も多いとは思いますが、
噛む機能はある程度まで回復させることが可能です。
義歯でもきちんと噛めている人はそうでない方に比べて
健康状態が高いという調査結果もあるんですよ。
義歯も近年はお口の状態に応じていろいろな設計が可能ですので
かかりつけの先生に是非相談してみてくださいね。
まだ自分は若いし、全然噛めているから大丈夫と思っておられる方
歯周病はサイレントディジーズ(静かなる病気)と言われ、重度になるまでは
なかなか明確な自覚症状がなく進行しやすい病気です。
30代以降では8割以上の方が歯ぐきに問題を抱えている(歯周病)といわれています。
軽度な段階では治療しても経過がよく治癒も見込めますが、進行するほど治療も大変となり
期間・回数もかかります。
また失った歯や溶けた骨は元に戻ることがないのはご理解いただけると
思います。
若いうちからしっかりと予防に取り組む必要性がいわれるのはそのためなのです。
忙しい、面倒など理由付けして先延ばしにせず歯医者さんに相談してみてくださいね。
あなたのお口の中、大丈夫ですか?